ホームページに新たに「Okamotos’ Library」の項目を追加いたしました。ここでは、岡本彰祐・歌子先生が執筆された論文、および所蔵されていた貴重な資料を公開しています。
主な内容は、「抗プラスミン剤」および「抗トロンビン剤」に関するものです。特に、1950年代および1960年代のトラネキサム酸に関する論文が興味深いのではないでしょうか。
研究者や学生の皆様にとって貴重な情報源となることを目指しています。ぜひご活用ください。
ホームページに新たに「Okamotos’ Library」の項目を追加いたしました。ここでは、岡本彰祐・歌子先生が執筆された論文、および所蔵されていた貴重な資料を公開しています。
主な内容は、「抗プラスミン剤」および「抗トロンビン剤」に関するものです。特に、1950年代および1960年代のトラネキサム酸に関する論文が興味深いのではないでしょうか。
研究者や学生の皆様にとって貴重な情報源となることを目指しています。ぜひご活用ください。
「Shosuke Award」
Pathophysiological analysis of thrombosis and hemorrhage from the von Willebrand factor and ADAMTS12 axis
松本 雅則(奈良県立医科大学血液内科/輸血部)
「Utako Award」
Molecular genetics of coagulation disorders and hemophilia
篠澤 圭子(東京医科大学臨床検査医学分野)
わが国における「HITの診断・治療のガイドライン」やベッドサイドで測定可能な「HIT抗体測定試薬」などの最新の情報を加えました。
今年で第8回となる岡本賞の応募が始まっています。岡本賞は、血栓止血学に多大な貢献をされた岡本彰祐先生、岡本歌子先生のご好意により設立された賞で、「Shosuke Award」と「Utako Award」があり、人類の幸福に寄与しうる研究者を顕彰することを目的としています。2024 年度は11月20日が締め切り日となっていますので、奮って御応募下さい。
応募規定はコチラ
「Shosuke Award」
Antithrombotic Therapy in Cardiology
-Systemical Improvement of Standard of Care for Patient Population to Personalized Medicine-
後藤 信哉(東海大学医学部内科学系循環器内科学)
「Utako Award」
Pathophysiological analysis of hereditary thrombophilia – Bedside-to-bench
森下 英理子 (金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻)
Ian Roberts氏は、2019年の川崎市登戸通り魔殺人事件の時、トラネキサム酸を現場で投与できなかった日本の救急医療の現状を憂い、当時の総理大臣安倍晋三氏に手紙を書かれました。そして、トラネキサム酸の救急の現場での使用が日本ではまだ実現できないうちに、今度はその安倍氏が凶弾に倒れたことに強い衝撃を受け、氏の講演スライドを少しでも多くの日本人に見てもらい、トラネキサム酸の救急車での使用ができるよう働きかけてほしいと講演スライドを我々に託されました。ご一読の上、この課題の実現のために手をお貸しください。
*なお、英語より日本語が好きだという方のために、日本語抄訳を入れてみました。意訳に努めましたが、誤訳もあるかと思います、気づかれた方はご連絡いただければ訂正いたしますので、よろしくお願いします。<連絡先はコチラ>
・原本
・日本語訳
・原本
・日本語訳
第3回 岡本賞を受賞された宮田敏行先生が2022年ISTH Esteemed Career Awardsを受賞されました。(7/9-13, London)
「Shosuke Award」
Mechanisms of thrombus formation and propagation in atherothrombosis
浅田 祐士郞(宮崎大学医学部病理学講座構造機能病態学分野)
「Utako Award」
Pregnancy and venous thrombosis
根木 玲子(国立循環器病研究センター遺伝相談室・産婦人科部)
2022年5月19日の日経メディカルにトラネキサム酸に関する記事、「トラネキサム酸の伝説」薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院院長)が掲載されました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/yakushiji/202205/575054.html
愛読していた小説が映画化され、友人と映画館に見に行ったとする。原作を読んでいない友人は涙を流さんばかりに感激している。しかし、映画に感激しながらも、原作と違うぞ、と争っている自分がいる。私は今それと同じような葛藤の中にいる。
トラネキサム酸(TXA)の産科出血などへの使用を全世界に普及することを目的に映画は作られた。その今日に至るまでの60余年について、情報の取捨選択が行われ、全体をわかりやすくするために事実と違うと認識されかねない記載が生まれていたとしても、それはやむをえないことで、そのために映画の評価が下がることはないのであろう。言いかえれば、TXAがIan Robertsらに出会うまでの半世紀についての追加情報を提供していくのは、映画制作者ではなく、それを知っている他の者の仕事であろう。
筆者らを含むこのHPの責任者は、当時を経験した者ではないが、とりあえず、岡本彰祐・歌子の著書や彼らから直接聞いた話をたどってこの小文を綴る。その時代を直に知っておられる諸先輩によりその訂正と追記を書き足していただけることを期待して。